弁護士による相続ガイド

弁護士が相続でよく問題となるポイントをわかりやすく説明します。

Year: 2021年

死後事務委任契約

死後事務委任契約とは、委任者が受任者に対して自己の死後の事務を生前に依頼する契約です。 死後の事務を依頼する方法としては遺言がありますが、遺言では対応できる事務は限定されることから、死後事務委任契約の意味があります。 死 […]

相続土地国家帰属制度

相続土地国家帰属法が制定され、法務大臣の行政処分により土地を国庫に帰属させることができるようになりました。 相続土地国家帰属法は、令和3年4月28日から2年以内に施行されることになりました(相続土地国家帰属法附則1)。 […]

隣地の使用

遺産分割にあたっては、遺産分割の対象となる土地の隣地との関係についても検討しておく必要があります。 民法改正により、ライフライン設置権(改正民法213条の2)が認められるなど、隣地を使用できる場合が拡大しました。 そのた […]

相続登記の申請義務化

従前、相続登記の申請をすることは義務ではありませんでしたが、不動産登記法が改正され、相続登記の申請が義務になりました(改正不動産登記法76条の2)。 登記の申請は、相続が開始したときと遺産分割をしたときの2段階において必 […]

共有関係を解消する方法

共有は、所有権が数人に共同して帰属している状態をいいます。 共有のうち、特に遺産分割前に遺産を共有している状態を遺産共有といいます。 通常の共有(遺産共有以外の共有)と遺産共有のどちらの意味の「共有」であるかによって、共 […]

貸金庫契約

被相続人の死亡後、相続人が貸金庫を開扉したり、内容物を取り出したりできるかについて説明します。 貸金庫契約の法的性質 貸金庫契約は、銀行の金庫室内の一部を貴重品などの保管場所として借りる賃貸借契約です(最高裁平成11年1 […]

遺言執行の費用

遺言執行の費用とは 遺言の執行に関する費用には、以下のようなものがあります。 遺言書の検認(1004条)に要する費用 任務開始についての相続人への通知(民法1007条2項) に要する費用 相続財産の目録調製・交付(民法1 […]

遺言の解釈

遺言の文言からは遺言者の意思が明確でない場合、どのように遺言の内容を解釈すべきかが問題となります。 解釈の指針 遺言の解釈にあたっては、遺言書の文言を形式的に判断するだけでなく、遺言者の真意を探究すべきものであり、遺言書 […]

養子縁組の無効

養子縁組をして養子になると、養親の嫡出子となり(民法809条)、養親の相続人となります。 養子縁組によって、他の相続人にとっては相続人が増える結果、相続分が減ることになります。 そのため、被相続人の死亡後、養子となった相 […]

相続欠格

相続欠格とは、一定の事由に該当する場合に、相続人になれなくなる制度です(民法891条)。 相続欠格となる事由 被相続人、相続について先順位・同順位にある者を故意に殺害し、または殺害しようとしたために、刑に処せられた者 ( […]